優先順位の勝利

公開されました: 8 29 , 2016
投稿者: アラン・スミス

先週木曜日の朝、オリンピック英国チームはヒースロー空港に凱旋した。獲得したメダル数にちなんで、BA2016特別便のボーイング747は先端が金色に塗装され、機体の名称はvictoRIOusに変更された。英国にとっては、過去100年間で最高のオリンピック大会となった。

メダル獲得数で2位は目覚ましい成果だ。以前なら驚きの結果だろうが、正直なところ、今回はそれほど驚いたわけでもない。今回の結果を驚きと感じるのは英国人の悲観的な気質によるものだろう。我々は弱者を愛するし、控えめな物言いを好む。UKでは相手に対する最高の侮辱は、誰かに向かって、自分を過大評価し過ぎと述べることだ。

英国がリオで成果を挙げることが出来た理由はいくつもあるし、偶然によるものもある(例えばロシアのドーピング問題だ)。しかしながら、大多数の理由を一つ一つひもといてゆくと、当然の結果ともいえる。

アトランタオリンピックでは英国が獲得した金メダルはたった1個という惨状だった。この結果をうけて、スポーツ界は、資金調達、マネジメント、サポートなどを根本的に変革した。同じ間違いを繰り返さない。この時におこなった戦略的な意思決定が、今回の結果に結びついている。そして、現在の流れの先にある未来は明るいだろう。数多のワールドチャンピオンシップ、ユーロチャンピオンシップ、2018年のコモンウェルス大会や2020年の東京オリンピックなど、今回のリオで3位や4位につけてきた若い選手たちの未来はそこかしこにある。

この変革に路をつけたジョン・メージャー首相には感謝したい。スポーツ界の変革に着手したのは、メージャー氏が首相だった時だ。宝くじの財源も活用した上で、勝つことが一番の優先順位になった。我々が住む世界はリソースが有限の世界だ。勝つ観点から、いくつかの競技は他の競技よりも有利なポジションにある、よって、リソースは、より勝ちやすい競技に集中投下すべきとの結論になる。

スポーツ育成のために政府がとった「情容赦無い」アプローチには批判もある。2012年ロンドン大会の結果から判断して、現実的にメダルを得ることが出来そうな競技には資金をつけ、そうでない競技は支援しなかった。

我々は、日々、仕事でも個人生活でも、優先順位について決め続けている。どこに注力すれば最大限の結果が得られるだろうか?自分の目的は何だろう?次の4年間を、自分はどんなふうに過ごしたいだろうか?右に行くか、あるいは左か?仕事でも個人生活でも、目標を達成する可能性を高めるために、どんなふうに備えたら良いだろうか?

焦点をぼやかしたままでは混乱と混沌に行き着くだけだろう。自身の運命の手綱を握るのではなく、他者の言いなりになってしまう。

優先順位にもとづいて焦点を絞るアプローチを取れば、いくつかの目標は諦めざるを得ないし、交渉では譲歩することになる。もしも金メダルを心から望むのではあれば、それらは支払う価値のある対価というものだ。

原文: Success as a Priority


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