すこし早めのクリスマス・メッセージ

公開されました: 12 19 , 2016
投稿者: ロビン・コープランド

ご存知かも知れないが、サンタの故郷ラップランドは、いつも光と歓喜に満ちているというわけでなない。世界中の人々は、サンタクロースの仕事はすべてが12月24日に行われると信じている(率直に申し上げて、これは無理からぬ話だ)。その夜、サンタはソリに乗り込み、世界を駆け巡って、そこかしこに施しものを配って回る。だが、一年の他の日に、サンタクロースがどうなっているのかについて考えたことのある人は殆ど居ない。この超巨大規模の配送オペレーションは、いったいどのような魔法で実現されているのだろうか?オペレーション全体を見渡すに、魔法やミステリーでしか説明のつかない部分があることは認めざるを得ない。トナカイに引かれて空を翔るソリは控えめに言ってナゾだが、その他全体は、オペレーションの迅速化、チェンジマネジメントなどで説明することができる...

少しだけ空想をたくましくしてみよう。

何年も前のこと、クロース・エンタープライズは、大工エルフを雇っていた。彼らの役職は「クロース」と呼ばれていた。残念なことに、大工エルフはiPadや1/32のレーシングミニカーであるスケーレックストリックを組み立てることはできなかった。大工エルフの部門は縮小を余儀なくされた。その時の大混乱は、あなたも覚えているだろう。労働組合が乗り出してきて、暫くの間地獄の扉が開いたような騒ぎだった。幾千ものストライキやサボタージュ行為が行われた。最終的に、サンタはサッチャー夫人を雇い入れ、大工エルフの問題について「ちょっとしたこと」をやってくれないかと依頼した。サッチャー夫人とマクドナルド氏は、率直に言って「ちょっとしたこと」よりはだいぶ多くのことをおこない、問題は解決したように見えた。だが、結果として、長期にわたる問題が残ってしまった。大工エルフの一部は労働争議の最中にぬけがけして、いくつかの労働条件で譲歩した。彼らは「スキルフ」と呼ばれるようになった。後年、彼らは「スカブス(スト破り)」と呼ばれるようになるが、この詳細はまた別の機会にでも書くことにしよう。

ラップランドには包装係も居た。だが、そこにも機械化の波が押し寄せる。大工エルフと同じような問題が再び勃発、ラップランドのそこかしこに、解雇されたエルフや包装係、スキルフやスカブスが溢れかえった。空飛ぶトナカイたちも、この混沌に拍車をかけた。トナカイたちが何かおかしなものを運んでいるという噂が立ち、恐怖のあまり立ちすくむ者も出る始末だった。

通常サンタは人間との接触を避ける(例外は10歳以下の子供たちだ。サンタは小さな目印を落とす。特別なベルで、若い人にしか聞こえない周波数で鳴るようになっている)。最近この特別なベルは機械式のホーンで置き換えられた。かくしてロンドンの高名なホワイトチャペル・ベル・ファウンドリー(米国独立の際に打ち鳴らされたリバティ・ベルもこの会社の製品だ)は長年に渡る最大の顧客を失った。結果は?ホワイトチャペル・ベル・ファウンドリーは廃業してしまった。我々にとっては悪夢という以外の何物でもない。あの、憧れていたけれど、ずっと買いそびれていたハンドベルを、今後はどこで買えというのか?

さらには、玩具メーカーとの商談も行わなくてはならない。玩具メーカー側の交渉者のうち幾人かは、過去に既に何度かサンタと交渉していた。ある者は既に見知った顔となったサンタをドライブに誘った(これは、実にうまいやり方だ)。彼はドライブがいたく気にいり、オペレーション全体をアマゾンに移すことにした(熱く湿気の高い場所だ、北の気候に慣れた空飛ぶトナカイにとっては、率直に言って悪夢だろう)。サンタは、これで問題は解決したと思ったが、そうは問屋がおろさなかった。玩具メーカーはサンタが中間業者をかませるようになったことが不満であり、アマゾンから製品を引き上げる、という脅威をプレイしてきた。サンタはアマゾンのことなど聞いたことが無かったし、アマゾンはインターネット上で慎まやかに通販を営んでいるに過ぎない。アマゾンは玩具メーカーからの脅しに少し動揺し、玩具メーカーの商品をオンラインで売るのを取りやめると脅し返した。問題が常に発生しつづけ、更なる交渉が必要になる。玩具は世界的に品不足であり、人気のある玩具は値上がりしていた。サンタは玩具の大口バイヤーであり、ここまでくれば、物事がどこに向かうかは分かるだろう。

中国とロシアの登場だ。世界最大の共産主義国として、この2国は長きに渡りお互いを嫌いあっていた。そして、ここが重要なのだが、航空機(もしくはその他の飛翔物体)が第3国に向かう場合、この2国をまたいだ飛行ルートは禁止されていた。これは回避できない問題であり、ちょっとばかり頭の痛い問題だった。ほどなくしてサンタは、アメリカ人が「ステルステクノロジー」と呼ぶ代物を開発していることを知った。この解決方法は暫くの間うまく行ったが、ロシアー中国の相互条約が改定され、米国製のステルステクノロジーを使って問題を回避することについて、具体的にはっきりと言及して完全禁止が謳われた。さて、サンタはどうしただろうか?大きなグラスからウィスキーを一すすり、キューバ製の巨大な葉巻に火をともしてから(ステルステクノロジーを禁止されていらい、キューバ葉巻の入手は難しくなっていた)、声を発した。「くそっ、あちこちの国を飛び回るために、米国製ステルステクノロジーが自分を隠してくれないなら、トナカイのルドルフに前の晩に硬い餌をたらふく食わしてやる、そうすれば、奴は飛んでいる時に、好きなだけフレアを撒き散らしてくれるさ」

というわけで、とりあえず物事は一応の決着を見た。

ところで、動物飼育係はどうなったのだろうか?ペイロード積載責任者は?さらには、動物たち自身は?クローズ婦人は、毎晩夫に向かって「もうそろそろ休みをとらなくてはダメよ」と言い続けているのだそうだ。

誰か、サンタを努めたい人は居るだろうか?

メリー・クリスマス!

原文:  Early Christmas Message


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