コロンビアの和平プロセス:これまでと今後

公開されました: 10 17 , 2016
投稿者: ラファエル・カステラノス シルビオ・エスクデロ

数週間前、コロンビアは」「国民投票」をおこなった。その結果に、我々は衝撃を受けた。国民に問われたのは以下の様なものだった。「紛争を終わらせて、恒久的な安定した和平をもたらす合意を支持するか?」この問いは、コロンビア政府とFARC(国内最古のゲリラグループ)の合意についての質問であり、52年間に渡って社会や経済の発展に足枷であったのみならず、何万人もの負傷者や難民を生み出してきた紛争に終止符をうつための合意についてだった。

可能な回答は「Yes」または「No」。冒頭で述べたようにコロンビア人は「No」を選択し(50.21%)、さらに驚くべきことに、約6割の有権者は、国の未来にとって重要な議題に対して投票しなかった。

この国民投票は交渉の最終段階であり、当事者が交わした合意を批准するためだった。我々は国民投票の過結が正しいかどうかを批判したいわけではない。そうではなく、我々の眼に写った交渉プロセスからの洞察と当事者の未来に待ち受けているものについて論じてみたいと思う。

交渉プロセスはおおまかにはコロンビア政府対FARCの二者間交渉だった。だが、これは本当に二者間交渉だったのだろうか?交渉者が辿るべきステップの1つとして「この交渉で何を成し遂げたいか」を定義するステップ、言葉を変えれば交渉によって得られる成果や目標を定義するステップが存在する。当事者が個別に、あるいは共同で、このステップを実施していたら、交渉が合意に達した時には、その合意が社会から支持を得るために、早い段階から交渉に国民が関与することの重要性は明らかだったのではないか?二者間交渉だろうと多者間交渉だろうと、目的を達するためには、常に心に置くべきだ。

この先はどうなるのだろうか?両当事者とも目の前には2つの路がある。デットロック決裂か、再交渉か、だ。どちらを選ぶのかを決める前に、両者とも考慮しなくてはならないコスト要因がある。賢い交渉者なら、それらのコストを自分の側からのみならず相手の側からも測り、しかるのち決める。エゴやパワーを先走らせるときでなはい。コストと共通の利益に眼を向けて行動すべきときだ。 

交渉目的の100%を手にする人はまず居ない、という点を挙げて、このブログの読者の皆さんへの最後のメッセージとしたい。交渉とは、相手の与えるものと相手から得るものが一体となった妥協なのだから。交渉とは、取引なのだ!

 

Scotwork ラテンアメリカチーム

原文:  Colombian peace process: And now what?


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