5時から7時

公開されました: 1 18 , 2016
投稿者: スティーブン・ホワイト

交渉者の能力をはかる物差しの一つは、これまで考えもしなかったような変数を作り出す能力だ。一例として時間をどのように交渉の変数として使うのかを考えてみよう。一日が24時間であることは自明だ。ところがコンサルタントの業界慣行では1日に課金できる時間は7時間ほどだ。つまり7時間以上の時間が必要なクライアントは1日より長い期間を課金されることになる。レンタカー業界では1日は24時間であり、だから24時間フルに必要でなくても24時間分を支払わなくてはならないことがある。「1日」とは「創造的な考えが何もない状態での1日」と呼ぶべきだろう。

ホテルにとっての1日は19時間から20時間だ(15時にチェックインして10時か11時に部屋を退去する)。ところがDayuse.com という新しいWebサイトを使うと、使われていない部屋の、使われていない短い時間を売ることができるようになる。

国際線を頻繁に利用する旅客には目新しいものではない。空港併設のホテルは同じような方法で運営されている。朝早い時間の便で空港に着き同じ日の遅い時間の便で出発する顧客は、1日よりも短い単位でホテルを使うことが出来る。Dayuse.comは空港併設ではなく都市部のホテルに同じやり方でこれまでにない売上を作り出した。

さて、日中にホテルのベッドルームを使うのは誰だろう?わざわざ問うまでのこともないだろう!フランス人は、既に長いこと午後の数時間の使い途を心得ている。この時間の男女の逢瀬を彼らは Cinq à Sept (5時から7時)と呼んでいる。午後5時から7時は二人だけで消えるには都合の良い時間帯だ。どういうふうに時間を過ごしていたとしても、買い物していたか、パリの外周高速道路で渋滞の中に居たか、メトロに乗っていたか、子供を迎えに行っていたか、完全に説明のつく形で数時間を人前から消えたままで過ごす説明はいくらでもつけることが出来る。

Dayuse.comによると、空港の乗り継ぎ顧客は全体の20%に過ぎず、残りは"ビジネス"や"レジャー"用途だという。デイユースの価格は一般的には1日フルの価格の半分もしくはそれよりも安く、高価な5つ星ホテルを気軽に利用することが出来る。またホテルにとってはこれまでにない収入源となる。部屋だけではなくルームサービスも期待できるのだから。誰だって、シャンペンやバラの花束をルームサービスで頼んでみたいだろう。つまりウィン・ウィンだ。

というわけで、この次にあなたが時間を変数としてクリエイティブに使う方法をひねり出すために四苦八苦するならCinq à Septを思い出そう。

 

原文: Cinq à Sept

 

同じCinq à Septという題名の素晴らしい映画がある。以下のトレーラーを参照。

Vimeo
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