Brexitの働き蜂

公開されました: 11 07 , 2016
投稿者: ロビン・コープランド

複雑な交渉ではミーティングを何度もおこない、様々な交渉者が関与し、俎上に乗る課題も多岐に渡る。来るべきBrexitの交渉には、加えて複数の国家が関与する!この種の交渉では「一貫性」がキーワードとなる。様々な要因が絡み合い、また注意すべきことも多い。このような状況について、昆虫の世界から学べることがある。ミツバチの世界を見てみよう。

まず、すべての情報やミーティングに関するドキュメントが蓄積貯蔵される中央集積点が必要だ。チームが来るべきミーティングの準備をおこなうために、情報がどこかに集積されていなくてはならない。「賛美歌を歌う時は同じ譜面で」という古い表現があるが、これはしかり。働きバチが機能するために、依って立つ情報が必要だ。

さらに、交渉全体のガイド原則や目的に責任を持つ少人数の人たちの集まりが必要となる。Brexit交渉では、これはフルタイムの仕事になるだろう。この人達が表に出て陽の光を見ることは稀になるほどに忙しい仕事になるはずだ。事前交渉や下打合わせについても、一つ一つのミーティングの目的をチェックし、またミーティングの結果も正確に追跡しなくてはならない。ミツバチのダンスでコミュニケーションを行う必要はないが、ミツバチの動き方のたとえは、これ以外にもまだ有効な部分がある。

ガイド原則の一つは以下のようなものになるだろう。中央チームが許可を出すまで、いかなる交渉者も交渉チームも、拘束性のある合意をしてはならない。「原則としては合意」という言い方が頻繁に使われるようになるだろう。ビジネスにおける交渉で日が暮れる前に交渉を終わりにしたい人なら、このようなガイド原則を忌み嫌うことは分かっている。だが、最終合意を取り交わす前に短い一時休止を取れば、これから決めようとしている合意の良い面と悪い面を考える時間的な余裕が得られる。一度合意してしまえば、過去の合意を後悔する時間はいくらでもある。合意する前に、その時間のごく一部を使って考えてみるべきだ!

交渉のミーティングにおいては、交渉チームは複数で交渉にあたるはずだ。チームメンバー全員が定められた役割を理解し、チームの規律を持って、チームがあたかも一人の人間のように振る舞うようにする。チームの一人が交渉をリードすることに専念し、それとは別に、質問し明確化する役割を担う人を設けるのは良いアイデアだ。複雑な交渉では、質の良いサマリは黄金に値する価値を持つ。ミーティングに明確な人物が居ると、主導権はそこに集まることはご存知だろう。そのような人物がチームに居るなら、あなたは既に優位に立っていることになる。

テリーザ・メイ首相は、来るべきBrexit交渉のトップチームの選任については絶対に妥協すべきではない。Brexitの女王バチがチームとして来るべき無数の交渉を仕切り、導いてゆく。トップに曖昧さがあってはならない。火を吹かない大砲があってはならないし、トップに意見の相違が見えてはならない。トップチームの責任が今ほど重要となったことは、歴史上一度もない。彼らの手足となる士官や兵卒が一枚岩であると良いのだが。

気の弱い人間やスキルのない人間の出る幕ではない。Brexit交渉に関与する交渉者は、誰もがきちんとしたトレーニングを受けていることを祈る。そうでなければ、早急にそうすべきだ。Scotworkはいつでも喜んでお手伝いをするし、交渉のトレーニングを提供している人たちなら誰でもそうするだろう。

 

原文: Busy as Brexiteer Bees


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