蛸との格闘

公開されました: 7 02 , 2015
投稿者: アラン・スミス

太古の昔より、人は持て余す時間をつぶつ方法を探し続けてきた。蛸との格闘技は、文字通りそのようなスポーツがかつて存在したのであって、つかみ所のない営業員や購買担当者との交渉の話ではない。

ともかく、人はこれまでずっと、いろいろな退屈凌ぎを続けてきた。例えば18世紀のポーランドでは「狐投げ」が人気のあるスポーツだった。とある権威ある大会では狐、アナグマ、野うさぎ、計687匹のがカタパルトを使って投げられた。面白い...わけがない!

これ以外にも、大砲野球(バッテリーから大砲が発射される)、人間釣り(人間の泳者を釣り上げる、オーストラリアでおこなわれた)、風船ジャンプ(説明は要らないだろう)などがある。

だが、今日我々が直面している問題は、どのように時間を潰すかではない。どのように物事を優先順位づけし、どのように時間を使うか、だ。

とある研究によると、今や人間の注意が持続する時間は金魚よりも短いのだそうだ。マイクロソフトの研究によると、人間は注意力が8秒しか持続しないが、金魚は9秒間注意を保ち続けることができる。一度に多くのことを進めるマルチタスキングは一見素晴らしいスキルに思える。仕事を投げてきた相手は喜ぶだろうし、自分も効率よく物事をこなしていると感じられる。だが、冷静に見れば、仕事に追いまくられている馬鹿だ。

数ヶ月前、私は左の股関節の大きな手術を受けた。何年にも渡りラグビーとランニングを続けたため、また、妻の大袈裟すぎる言葉によれば年齢のせいもあり、運動が妨げられた。恒常的な痛みは、この問題の避けることの出来ない終着点だった。

この手術をうけるにあたりいくつかの問題があった。その一つは8週間にわたり運転ができなくなること。

我々夫婦が他の夫婦とどれくらい違っているのか私にはよくわからないが、家事の分担をお互いに交換することにした。自分は芝刈りをするようになり、オンラインショッピングで注文するのは妻の役目となった。ちょっとばかりステレオタイプな役割分担かもしれないが、まぁそういうことだ。

運転は、自分がやるべき仕事だった。夫婦か家族で出かけるときは、いつも自分が運転する。妻は私より運転がうまいかもしれないし、本人は絶対そうだと思っているが、習慣として私が運転していた。

私が股関節の治療を受けている期間は妻が運転することになった。車に乗せてもらうことがこんなにも楽しいものだったとは。自分が長く住んでいる土地や田舎道、建物など、これまでこれほどのものを見過ごしてきたのかと驚いた。運転席に座っているときにはシフトやバックミラーや交通信号、そして他の交通などで、注意力はいっぱいだった。

運転席に座らないという経験を通して、私が常々考えていることについて思いを新たにした。難しい交渉では、同僚を連れて行き、交渉で起こっていることを観察してもらう。これは意義がある行動だ。言葉を発しなければ、ミーティングの隠れたアジェンダやリーダーが見過ごしたことを見つけたり、相手の本気度を測ることは、ずっと容易になる。

そのような役目を同僚に担ってもらう場合、十分な事前打ち合わせやリハーサルを行うこと。同僚が自分の役割を忘れて、後ろの席から車を運転しはじめないように。

 

原文:  Wrestling With an Octopus


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