自主的な軍備縮小

公開されました: 1 22 , 2015
投稿者: ロビン・コープランド

スコットランド労働党の新党首であるジム・マーフィは、最近のラジオ番組のインタビューで、自主的な核軍縮についての物議をかもした。

この論議の背景として、英連邦には自主的な核軍縮を支持する人達が一定数存在するという点を挙げておこう。昨年のスコットランド独立についての国民投票の際、スコットランド国民党は「独立が承認された暁には、スコットランドを出来る限り早く『核ゼロ地帯』とする」と主張していた。英連邦の潜水艦発射弾道ミサイル搭載原子力潜水艦はスコットランドのファスレーンにあるクライド基地に配備されており、9月の国民投票までの間、大きな課題だった。

さて、ジム·マーフィーのインタビューに戻る。労働党は自主的な核軍縮をおこなうのか、との質問に対して、彼の答えは「ノー」だった。インタビュアーは彼の答えに念を押した。マーフィーの答えは交渉者の答えだった。要約するとこんなふうになる。「交渉に臨み、見返りに何も手に入れないうちに大きな譲歩をしないでしょう?」

極論かも知れないが、核軍縮について人々がどう考えているかは、この際どうでも良い。我々はすでに核兵器に大金を費やしており、また、今後も膨大な支出が続いてゆくかもしれない、という点は紛うことなき事実だ。交渉者としては、自分の側が何かの課題について譲歩をするなら、見返りに何かしっかりとしたものを求めずには居られない。一方的に譲歩してしまえば、その譲歩の価値はゼロだ。

交渉に際して相手がこちらの望んでいない譲歩をしてくることは多い。また、自分の側が、もはや必要ではない資産を手の内に持っていることがある。さて、どうすべきだろう?自分に興味のない譲歩は相手に突き返してしまいがちだし、また、自分が要らない資産なら一方的に譲歩すれば良いと思いがちだ。なにしろコストはゼロだし、どのみちいつか譲歩するのだから。その誘惑には抗わなくては!自分たちは見返りに何を手にできるのだろうかと尋ね、こちらのパワーを探ろう。

原文:  Unilateral Disarmament


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