政治の季節をめぐる3つのストーリー

公開されました: 4 23 , 2015
投稿者: アラン・スミス

現在イギリスは選挙の季節なので、本稿も政治をテーマに取り上げ、交渉について学べる点を考えみることにする。

SNP(スコットランド国民党)をめぐり3つのストーリーを見出すことが出来る。

ストーリー1:昨年のスコットランド独立をめぐる拷問とさえ呼べる苦痛が遠ざかるにつれて、SNPは復活を遂げ、もう一度独立を世に問いたいと考えている。早ければ来年にでも。

スコットランドの4つの政党の指導者が先日テレビ討論に出演した。SNPのリーダーであるニコラ・スタージョンによると、今回SNPからウェストミンスターの英国国会に送り込むべく立候補している候補者は、更なるスコットランド独立国民投票を主張することはないという。ただし、2016年5月のスコットランド議会の選挙においては「別の話」なのだそうだ。

SNPはどうやら論調を変えたようだ。前党首アレックス・サモンドは独立運動は「一世代にわたって」解決を見たと述べていた。

ここから交渉者が学ぶべき点は「常に次の戦いに備えよ」ということだろう。対立不一致が解消されたからといって、二度と戻ってこないというわけではない。状況は常に変化する。対立不一致は常に変化の一部だ。

ストーリー2:内閣書記官長にして公務員のトップであるジェレミー・ヘイウッド卿は「ニコラ・スタージョンはデビット・キャメロンのほうが労働党のエド・ミリバンドよりも首相にふさわしいと述べた」という機密メモについて、調査を命じた。

スコットランド首相にしてSNPの指導者であるスタージョンは、公務員が作成しデイリー・テレグラフ誌にリークしたと思われるメモについて「断固として、100パーセント、虚偽の内容」と主張した。

スタージョンは英国政府の「汚いトリック」を非難し、このリークについて調査するようヘイウッドに書簡を送った。「火のないところに煙は立たない」という言葉を思い出す。だが、ここから学べることは「ストーリーは一貫した明晰なものでなくてはならない」という点だ。さらに、チーム全体が一枚岩である必要がある。あなたのチームは、あなたと全く同じことを主張しているだろうか?「ひとつのメッセージ」で結び付けられたチームだろうか?

ストーリー3:SNPは現在ウェストミンスターの英国議会で6議席を持っているが、世論調査によると議席は増えそうだ。

前スコットランド首相アレックス・サモンドは、SNPが連立することによって議会勢力が拮抗する時が来ると信じている、と述べたことがある。

5月の総選挙でどの政党も過半数を占めない状況が発生した場合、ニコラ・スタージョン率いるSNPが労働党と連立を組むべく接近するかもしれないという観測がある。そうなれば、仮に保守党がイングランドの議席の大部分を占めたとしても、労働党とSNPの連立は保守党の対立勢力となる。

労働党の党首にしてタフガイであるエド・ミリバンドをSNPがどのようにプッシュして譲歩させるのか、非常に興味深い。実のところ、世論調査によると、英国の有権者の60%は、野党労働党がSNPと結託して力を得ることは、総選挙の最悪の結末と感じているという。そして同時に、そのような結末は起こりえると見ている。

短期で利を求めることは目先非常に魅力的だが、求めすぎると長期的には問題を引き起こす。今日のあなたの決定が未来にどのような影響を及ぼすのが、長期的な視点を常に磨くべきだろう。

原文: Three Stories in One


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