質問

公開されました: 4 16 , 2015
投稿者: アラン・スミス

質問、質問、また質問。だが答えはまだ見えない。

良い質問は生産的であり、クリエイティブであり、自分が望むものを手にする手助けにもなる。この考え方に異を唱える人は居ないだろう。ところが、良い質問を行うことが出来る人はあまり多くない。いくつか理由があるのだろうが、一つは次のようなものだろう。効果的な質問を行うためには、効果的な聞き手でなくてはならない。

先週Radio 4の番組で、保守党のエリック・ピクルス大臣のインタビューを聴いた。

番組でインタビュアーは(論議の的となっている)保守党のとある政策について憂慮をのべた。市民がボランティアや福祉活動により多くの時間を使うべき、という政策だ。

コミュニティと地方政府を管掌するピクルスは、労働者にボランティア参加のために3日間の有給休暇を与えるという保守党の政策を説明するために四苦八苦することになった。

デビッド・キャメロンは、保守党が政権の座を得た暁には、公共部門の労働者と大手民間企業の従業員はボランティア活動のために3日間の有給休暇を設けると公約した。大手民間企業の定義は250人以上の従業員を雇用する企業だ。

 おおよそ1500万人がこの休暇を得ることになる。

ピクルスはこの政策を労働者が有給休暇を取ることになぞらえた。病院の看護師が3日間のボランティア休暇をとる場合、誰がその間の労務費を負担するのかという問に対しては、ピクルスは誰が負担するのか答えられなかった。「病院に不都合が生じないようにしなくてはならない」と言ったのみのだった。

大手民間企業に更なるボランティアを義務付ける理由は何かとの問いに、ピクルスは「社会に何かを還元するため」と論じた。しかしながらその詳細は説明されず、また言葉は弱く、ラジオのリスナーはピクルスの言葉を政治的な戯言と受け取ったことだろう。

保守党の重鎮であるピクルスは一連の質問に苛立ちを募らせてゆく。インタビューの最初から口にしたことを何度も言うことになった。「申し訳ないが、私の答えはあなたの質問で遮られているのだが」

このやり取りを聴いて、2つのことが思い浮かんだ。まず、相手が劣勢なときにプレッシャーを与え続けて相手の息の根を完全に止めてしまうという誘惑について。情けは無用、というわけだ。総選挙であれば悪意溢れる誘導尋問を行うことも許されるということかもしれないが、ビジネスではそんなことは避けるべきだろう。

第二に、難しい質問について、事前に練習しリハーサルをしておくことの大切さについて。難しい質問など来ないと高をくくったり、即興で答えをでっち上げると、ピクルス氏と同じ状況に自分を追い込むことになる。

良い質問の価値は、かえってきた返事に対して、両者が興味や関心を感じられる点にある。

 原文: Questions


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