見た目がすべて!

公開されました: 2 26 , 2015
投稿者: ヤニス・ディマルキス

ギリシアの新政権とヨーロッパ諸国の交渉について、(程度の差はあるにせよ)誰もが何らかの関心を持って見守っていることだろう。政治のスタンスに応じて、これまでの交渉の進展はいろいろな見方をすることが出来る。

つまるところ今回の合意は大成功だったのだろうか、あるいは、ギリシャ政府の完全降伏だったのだろうか?そのどちらでもないと感じている人々が大部分だろう。交渉とはどちらか一方が他方を打ち負かして勝利を宣言するような戦いではない。交渉は、一方の当事者にとって重要度の低い課題を譲歩し、より重要度の高い課題において何かを手に入れるプロセスだ。ある課題が双方にとって等しく重要であり、しかも双方の望むところに差異があるのなら、熟達した交渉者が事にあたらないと前に進めなくなる。

誰か一人の勝ちということでないなら、今回の合意は良い合意と呼べるだろうか?私の意見を申し上げる前に、まずは「良い合意」を定義しなくてはならない。合意が「良い合意」であるために、2つの基準を満たす必要がある。まず第一の基準は、内容について。最終的な合意は、交渉の当事者全員の主だった要求を持続的に満たものでなくてはならない。これは当たり前だろう。

より重要なのは第二の基準だ。合意の見え方について、関与した人全員が面目を保ち、完全な勝ちではないにせよ何かを手にした言えること。合意がこのような形に見えれば政治家は有権者に合意を「売り込んで」前に進むことが出来る。仮に最終合意には少々おかしな点があったにせよだ。奇妙に聞こえるかもしれないが、合意の見え方の形こそが、もっとも重要な要素となることが多い。

この2つの基準、つまり内容と見え方(こちらがより重要だ)を考えれば、ギリシャとEU諸国との合意が「良い合意」だったのか、お答えすることができる。YES、これは良い合意だった。(少なくとも向こう数ヶ月は)両陣営とも、この合意に基いて先に進むことができる。両者とも以前にとりかわした合意(EUパートナーシップ)の精神は守られたと主張することができるし、更にはギリシャの前政権から続いていた膠着状態を改善することが出来たと主張することもできる。自身の意見について考えてみる際には、自分はどのようなフィルターを当てはめるか考えてみると良いだろう。

ヤニス・ディマルキス
スコットワーク・ギリシャ 代表パートナー

原文: it's all about packaging!

共有する

blogAuthor

筆者について:

ヤニス・ディマルキス
No bio is currently avaliable

Latest Blog:

不利な取引をするならしないほうが良い?

Brexit交渉は、この先2年から3年の間、交渉について格好のネタ元でありつづけるだろう(それよりもずっと長くなると主張している評論家も居る)。このブログを読んでいる海外の方には、前もってお詫びせねばならないかもしれない。多くの教訓を引き出せるだろうし、それに何よりも、以下のような人にとっては教訓のある話になるだろう。...

Latest Tweet:

スコットワーク株式会社
スコットワーク株式会社 103-0023
東京都中央区日本橋3-3-6
ワカ末ビル7F
Japan
+81 3 6202 2839
info.jp@scotwork.com
Follow us
cpd.png
voty2016_sign_gold.png