正直であることはベストなポリシーか?

公開されました: 3 26 , 2015
投稿者: アラン・スミス

今朝(3月24日火曜日)のニュースによると、英国のデビットキャメロン首相は3期目は目指さず、新たな指導者が選挙によって選ばれるべきだ、と述べた。

間近に迫った総選挙(彼と保守党にとっては2期目への関門だ)で保守党が勝てないかもしれない可能性を考えると、3期目について論じるのは恐るべき自信だし、尊大とすらいえる。

キャメロン首相はまた、後継者の候補としてオズボーン財務相、ジョンソン・ロンドン市長、メイ内相を挙げた。保守党の未来についての様々な憶測が飛び交っている。

3期目を目指さないと明言したことは、キャメロン首相と保守党が英国のトップとしての仕事に専念する際には複雑な影響を及ぼしてゆくだろう。ひょっとすると、これはまずかったのかもしれない。時が経てば分かるだろうが。

他方、キャメロン首相の正直さは賞賛されるべきとも言える。私の印象ではキャメロン氏は国の指導者になるべくして生まれてきたような男だが、いつの日かその役割を他者に引き継ぐという言葉は、彼の人間らしさをあらわすとともに、政治家に留まらずに他の仕事への道をも拓くだろう。

キャメロン氏によると、首相であることは小麦のシリアルを食べ続けるようなものだという。2杯までなら素晴らしい。3杯目となると飽きる。彼はブレアやサッチャーとは違う道をゆくだろう。健康や名声を犠牲にしてまで、長く留まることはしないだろう。

3期目を目指さないという彼の言葉は、対立陣営には格好の論議のネタを贈ったことになる。頭でっかちの自惚れ屋でなければ、1期目が終わらないうちから3期目の話などできない、というわけだ。

労働党の選挙参謀であるダグラス·アレクサ​​ンダーは、首相の言葉について「保守党は英国民を甘く見ている。キャメロン氏と保守党が2020年に与党なのかどうか、差し迫った選挙の前に語るのは傲慢という以外の何物でもない」といった。

英国自由民主党のスポークスマンは「総選挙のわずか数週間前に、デビット・キャメロン氏の3期目について語るのは、まったくもって仮定の話としか言いようがない」と述べた。

いつ、どのように情報を開示するのかによって、その受け取り方は大きく変わる。交渉者は本能的にこの事実を知っていて、私の経験では、強力なパワーを持つ情報を手元に長く留めすぎてしまう傾向がある。

情報を出すのか出さないのか、出すとすれば、いつ、どのように出すのか。これは常に論議の余地がある課題だ。キャメロン氏の判断が正しかったのかどうか、数ヶ月後には論議の余地がない形で決着するだろう。

原文: Honesty. The best policy?


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