怒りには怒りを...?

公開されました: 2 05 , 2015
投稿者: アラン・スミス

怒りに怒りをもって応えるべきだろうか? 簡単な正解は無いように思える。

偶然だが今週このテーマに関することに何度か出会った。というわけで、今このブログを書いている。

最初の出来事は「交渉スキルトレーニング」を教えていた時だった。ある参加者が、嫌な相手とどのように交渉を進めたら良いでしょうか、と質問した。仕事であれ私生活であれ、嫌な相手と一度も絡んだことが無いなどという人は存在しない。ある種の一時休止として、自分の考えをまとめる時間を稼ぐ常として、他の参加者に、何か良い方法は無いだろうかと尋ねた。

もう少し掘り下げてみよう。

頭に浮かんだのは、こちらの言葉に耳を傾けず、自分の意見を声高に主張し、家柄や出自をおおっぴらに話題にするような奴だ。いかなる見方においても理にかなった行動を取る人物ではない。

とある参加者が彼の対処方法を紹介してくれた。苛立たしい行動をとる相手には自分も更に苛立たしい行動を返す。怒鳴られたら更に大声で怒鳴り返す。エリオット·ネスと、かの有名な「アンタッチャブル」よろしく、相手が大声で怒鳴ってきたら、こちらは更なる大声で怒鳴り返す、というわけだ。相手がナイフで襲ってきたらこちらは銃で撃ち返す。

次の日、タイムズ紙でよく似たアプローチに関する記事を読んだ。記事は「横暴なボスに立ち向かうことは、なぜうまくゆくのか?」というタイトルだった。

オハイオ大学のベネット・トパーの研究によると、敵対的な態度を取る上司に戦いのスタンスで望む従業員は、上司に同じように敵対的行動を取ることを通して、より報われる傾向にあるという。

パーソネル・サイコロジー誌に発表された論文によると、まず被験者は、自分が上司に馬鹿にされたり自分の考えや感情を侮辱されたことがどれくらいあるかを尋ねられた。次に、上司のそのような態度に対して、被験者のリアクションを質問した。

7ヶ月後、被験者は、仕事の満足度やコミットメント、嫌悪感なやネガティブな感情の全体的なレベルについて、質問を受けた。

敵意に敵意をもって応答していた被験者たちのほうが仕事の満足度は高く、嫌悪のレベルは低く、会社の将来にもコミットメントは高かった。上司に敵意をどれくらい露わにするかは、非常に幅の広い行動をとりうる。上司を無視する、仕事をいい加減にこなすなどの受け身の反撃から、怒鳴り返すというレベルまでが可能だ。

何よりも驚くべきは、敵意に敵意をもって応えることは、従業員の将来にマイナスにならないらしい。実際のところ、このような反応を通して、従業員はより一目置かれるようになるという。

残念なことに、時として嫌な相手と交渉しなくてはならないことがある。自分がサプライヤーだろうと購買側だろうと相手を怒鳴るという選択肢を取るとは思えないし、それが意味のあることとも思えない。それでも、相手の悪い行動にエサを与えてしまうことは、非常にまずい選択肢だという点には全く同意する。

このような相手との交渉では、交渉が始まる前から嫌な気分を抱いてしまう。

自分の行動を常に振り返ってみよう。怒りを伝えるのではなく、しっかりと自己主張を伝えよう。スコットワークの同僚が言うように、自分の態度行動ではなくて、自分の目的についてアグレッシブに振る舞うべきだ。

原文: Get Mad Back


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