審判の日にむけて

公開されました: 9 11 , 2014
投稿者: アラン・スミス

9月18日、スコットランドの住人は「スコットランドは独立国であるべきか?」という問いに賛否を投じることになる。

サンデー・タイムズ誌による最新のYouGov世論調査によると、既にどちらに投票するかを決めている有権者のうち、51%は独立を支持し、49%は反対である。

投票の結果がどう出るのか、予断を許さない情況だ。

スコットランドとのパートナーシップの下で働いているイングランド人として、私は複雑な感情を覚えている。英連邦がこれまでと同じく一つで在り続け、スコットランドも英連邦のかけがえのない一部であることを願っている。文化には大きな違いがあり、親しみを込めた冗談の応報は常であったものの、イングランド人の意識の深い部分には、スコットランド人への紛うことなき敬愛がある(もちろん、スコットランドの全ての面を、とは言わないにせよ)。

とはいっても、スコットランドが真に英連邦からの離脱を望むなら、私は一個人としてそれを邪魔するつもりはない。

この話の他の部分に目を向けてみよう。最後の最も重要な瞬間に至っても、まだ態度を決めていない投票者がかなり居るようだ。独立の審判において優位を取るための最後の試みとして、ウェストミンスターの英国政府はもう一つカードを切ってきた。

日曜日のBBCアンドリュー・マール・ショーで、財務相ジョージ・オズボーンは、独立が否決されたならスコットランドに将来的により大きな権限を移譲すると約束した。

「数日以内に、スコットランドにより大きな権限を与えるためのアクションプランを発表します。税金や歳出、社会保障など、スコットランドはこれまでよりも大きな裁量を得ることになるでしょう」

「もし国民投票が否決されれば、その瞬間からスコットランドの権限を拡大する計画を実施します」

しかしながら、BBCの日曜政治討論において、スコットランド首相のサモンド氏はこの提案を「はったり」と称した。

「数十万人者人が不在投票を済ませた後で、画期的な新案が飛び出してきて、それを信じろというのですか?」とサモンド氏は述べた。

「パニックに陥った陣営が取る手段ですね。独立派が優勢なのですから」

「英連邦は我々を買収しようとしているわけですが、上手くゆくわけはありません。彼らは信頼に足る人達ではないとわかっていますからね」と付け加えた。

ここに、多くの交渉者が陥るジレンマを見ることが出来る。私はある譲歩をする心づもりがある。その場合、いつ、どのように、そのカードを切るべきか?

原理原則に立ち返れば、譲歩はすべきではない、が答えだ。する必要のない譲歩は高くつく。その譲歩自体のコストもそうだし、その譲歩が前例となるという点も見過ごせない。最終段階で譲歩を繰り出せば、これまで頑張ってきたが合意を切に求めており、交渉成立を買おうとしている、という意味になる。

譲歩はいつすべきかを考え、見返りに何を得るのかを考えておくべきだ。個人的には、オズボーン財務相と英国政府は、譲歩のカードを切るタイミングを完璧に考え抜いたと信じたいのだが。

原典:  Time Is Running Out


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