貪欲さは罪

公開されました: 11 27 , 2014
投稿者: アラン・スミス

製品価格の中にどのようにマージンが含まれているのかは、非常に簡単に導くことが出来る。

損益計算書が以下のような形になっている会社の例を考えてみよう。

 売上   - 100
  原材料 - 60
  労務費 - 20
  雑費  - 10
  利益  - 10

会社がマーケットからのブレッシャ―に応えて販売価格を5%落とし、しかしながらコストは変わらないとすると、利益は50%も減ることになる。売上を倍にすれば、あるいは労務費を25%カットすれば、この減少分は補うことが出来る。利益を確保することが増々難しくなっている昨今、減少分を補わずに何もしないでいることなど、言うまでもなく出来ない。

原材料のコストを8.3%削減するのも手だろう。サプライヤーに問題を押し付けよう、苦しみをサプライヤーに転嫁せよ、というわけだ。

これは非常に単純化した例だが、会社が売値を下げた場合、どのように利益を確保するのか、現状の利益水準を守れるのか、という問いに洞察を得ることが出来る。

 サプライヤーに痛みを転嫁することの問題は、いつか必ず限界点に達してしまう、ということだ。そうなったら次はどうするのか?サプライヤーに限りなくコストを下げさせているうちに、いずれはコストダウンがそれ以上無理なポイントに到達する。

このような状況下ではサプライヤーは新しいテクノロジーや人材、マーケティング手法などに投資ができなくなる。なにしろ、常に減り続ける売上で生存してゆかなくてはならないのだから。

英国の小売業にこれが起こっていることは明らかだ。アグレッシブな購買政策が現在の小売業が直面する様々な問題を引き起こしている。

私の子供たちがまだ小さかった頃、日曜日の昼に近くのレストランでランチをとるのか恒例だった。子供たちはメインコースが終わると、アイスクリームコーンがもらえた。ミスターウィッピーと同じようなアイスクリームマシンがあり、それを自分で操作してアイスクリームを作ることが出来た。子供たちはこのレストランをとても気に入っていた。

とある日曜日、メインのランチが終わった後で、子供たちがアイスクリームマシンの前で並んでいた。列の先頭の子供がアイスクリームを作っていたが、機械が故障したのだろう、一定量でアイスクリームは止まらなかった。その子は自分の信じられないような幸運を大いに喜んだことだろう。アイスクリームが大きくなるのを、目を大きく見開いて眺めていた。当然の帰結としての悲劇が起こるまでの間は。

アイスクリームは床にぶちまけられ、その子のアイスクリームは無くなった。

優れた交渉者は出来る限り良い取引を実現しようとするが、それと同時に未来について常に考える。例えば、次の四半期はどうなるのか。貪欲さは結局のところ誰の利益にもならない。

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原文: The sin of greed


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