どんな時でも...

公開されました: 2 20 , 2014
投稿者: アラン・スミス

バレンタインデーは終わった。窓辺の花瓶の中で赤いバラがしおれている。書棚の一番上の本の上には、飛んでいったシャンペンのコルクが残されている。おそらく引っ越すまで、その場所にあり続けるだろう。

高揚した気持ちの中で交わした約束を、ぼんやりと思い出していた。「いかに費用がかかろうとも、イースターに大勢の家族がやって来る前にシャワーの水漏れを直す」という約束も、その一つだ。どうということのない約束だとお思いになるかもしれないが。

盛り上がった気持ちに駆られて何かを決めると、平常心を取り戻した時には手痛いしっぺ返しを食らうことになる。今週デビット・キャメロン首相が、高い代償を払って学んだように。

英国は雨に満ちている。英国外に住む人々も、ひょっとすると薄々ご存知かもしれないが。

しかし今回ばかりは比喩的な意味で言っているのではない。今自分が座っているオフィスから、降りしきる雨に加えて凄まじい風の音と、その風がまだ立っている木をへし曲げる音が聞こえている。堤防が決壊したので国土の半分は水に沈んでおり、一部の人口密集地域では地下水位が20mも上がっている。とんでもなく酷い状態だ。

つのりゆく世論のプレッシャーを受けて、首相は、UK全土にわたって洪水からの回復の努力を続ける、費用は問題ではないと言った。

「どれほど費用がかかろうとも、この事態に対処するために必要なものは支出する」

この言葉は実に興味深い。というのも、今週別のニュースで、環境保護局が限られた予算の使い方についての優先順位を決めると報じられていたので。実際、環境保護局はガイド原則を設定しており、洪水対策の投資は8倍の投資効率が見込めなくてはならない、としている。彼らはサマセット州の人里離れた土地よりもロンドン周辺の人口密集地帯に集中投資する理由として、このガイド原則を挙げていた。

首相が極端な発言をしている以上(キャメロンは拙速な約束をした翌日から、さっそく前言を撤回しつつあるが)、政府と環境保護局がガイド原則の下で仕事をすることは非常に難しくなるだろう。その点こそが厄介な問題なのだ。もちろん大規模災害や大事故を、高尚な考えに基づいて無視しろと言っているわけではない。そうではなくて、緊急時の言葉は、社会的、政治的影響のみならず、財政にも影響を与える、ということを言いたいのだ。厳格なガイドラインのもとで物事を運用し、決められた期間の間のみガイドラインの外側に出ることが出来る事象を定義するべきだ。

ガイド原則は「通常の」状況下で組織の行動を導く。自分達の行動を測るうえで非常に役に立つバロメーターだが、極端な状況下ではガイド原則はチャレンジを受けることになる。

水が漏れている自宅のシャワーに話を戻すと「DIYは絶対にやらない」という原則と「1月から3月は絶対に多額の出費をしない」という2つの原則を、状況に鑑みて再考してみると、今嵌っている穴から抜け出せるかもしれない。

愛の為にはどんなことでも、というけれど、今はその時ではない。

過度に希望を持ちすぎないこと。期待は健全な範囲に留めて。

原典: I Woud Do Anything For Love


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