家事をめぐる戦争

公開されました: 12 11 , 2014
投稿者: アラン・スミス

あなたの家では家事は誰の役割だろうか?どうやらこれは存外に大きな大きな問題のようだ。あるいはひょっとすると、あなたの家では問題が顕在化しているかもしれない。誰がどのような家事をやり、そしいてあなたがその事実をどのように受け止めているかによるのだろう。あるラジオ番組によると、家事を誰をやるのという問題は、時として深刻な対立不一致を引き起こす。

白状しよう。私は自宅で仕事をすることが多く、自宅の庭で、同僚もいないしラジオも消して仕事をしている。だがBBC Radio 4のウーマンズ・アワーだけは別だ。

驚くべきことに、番組では数週間にわたり「家事を誰がやるべきか」という論争が繰り広げられている。ウーマンズ・アワーによると、このテーマは過去何年にもわたり繰り返し取り上げられており、今回の論争はこれまでになかった規模のものだという。こんな論争があったとは。

男性も女性も(女性のほうがそう感じている割合が多いが)どちらか一方がアンフェアに扱われているという感情が、家庭内での対立不一致の最大の原因になる。掃除、買い物、子供の世話など、どちらか一方がより多くの家事雑事を担ったとする。小さなことのように見えるかもしれないが、小さなことではない。この感情に根ざした対立不一致は法的手段(離婚)や暴力へとエスカレートしてゆくことが多い。家庭内の紛争のために警察が呼ばれたという例は枚挙にいとまがない。

我々は交渉スキルを教えており、コース受講者はこれをビジネススキルと認識している。だが交渉スキルはビジネスのためだけではない。交渉者として能力を上げてゆくことはより良い人生に向けてのスキルであり、単にオフィスやビジネスの場にとどまらず、多くの場所で役立てることが出来る。

超えることの出来ない対立不一致に直面した時、人は相手の見方や行動を変えようと説得を試みる。「前にも言っただろう」「もう一度言うが...」だが、どんなに説得したところで人が見方を変えることは有りそうにない。ダウントン・アビー(英国lITVのテレビドラマ)が好きな人は多いだろう。私の妻もそうだ。私が何度、あのドラマはカスだと訴えたところで彼女の見方は変わりはしない。今シーズンが終わってくれてほっとした。

もしあなたのパートナーが、洗い物が一晩放置されており、それを不満と感じていても、自分自身はそんなことは想像もつかない。不満はパートナーの中にとどまり続ける。自分はといえば、何も問題を感じていない。正そうという気も無い。

そしてすれ違いは続いてゆく。すれ違いが長く続けば続くほど、すれ違った状態は先例として積まれてゆき、パートナーは相手につけ込まれたと感じ、苛立ちが募ってゆく。パートナーは長期的な関係を守ろうとして本来の役割を超えた努力を続けるかもしれないが、結果は本来の意図と真逆になる。パートナーとの関係は避けられない運命に向けて進んでゆく。

ビジネスの交渉で使われるテクニックでは「異なる価値を探す」というものがある。これはパートナーとの関係を改善する際にはあまり使われることがない。パートナーが嫌悪しているある事は、あなたは別に気にしないかもしれない。その逆もありうる。私の友人のとある男性は、アイロンがけには心を癒す効果があると発見したが、彼の妻はアイロンがけが大嫌いだった。

というわけで、紛争のもととなっている家事雑事をすべて書き出し、その中でそれぞれが嫌いではない項目を5つ選んでみよう。この5項目のリストが二人の間でどれくらい違うか、驚くことだろう。同じく嫌いでやりたくない5つを選んでみよう。これで交換可能な項目のリストができた。もしパートナーが自分が嫌いなことをやってくれるのなら、あなたは自分が苦痛なくやれることをやると合意する。

あなた自身もパートナーも、どちらも嫌だということがあった場合は?我々スコットワークが「ウィッシュリスト」と呼んでいるリストから何かやってもらう見返りが得られたらどうだろうか?どのような手順で進め、どのように一つ一つの家事にとういて同意してゆくのか、計画をおこない、またスキルも必要だ。

最良のダイエットとは最初から体重を増やさないこと。ともに生活を始める際には速いうちにルールを決め、それを守るのが良いだろう。ルールを変更する際には、何らかの見返りを求めよう。

パートナーとの幸せな生活こそ人生の無上の喜び。困難や苦難があるのならば、それを超えるには真のスキルが必要だ。

 

原文: Chore Wars


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