ビシネスは「最もイヤなヤツ」のサバイバルゲームか?

公開されました: 10 23 , 2014
投稿者: アラン・スミス

リアリティ番組の「アプレンティス」新シリーズは、3つの点で極めて興味深い。

まず第一に10年に渡る長寿番組である点。お馴染みの筋書きに少しだけ捻りを効かせたプロットが繰り返される。会社のウォータークーラーの傍らで同僚と話題にするにはピッタリの番組だ。この基準をパスする番組はそう多くない。

第二に登場する人物がみな髭面である点。大部分の登場人物が映画のクリント・イーストウッドのような無精髭を蓄えている。私は髭を剃らない派だが、全国ネットワークの放送で無精髭の男性が登場するようになったのは、過去20年間に最大の変化だろう。

そして最も興味深いのは、登場人物がほぼ例外なくイヤなヤツであり、相手の背中を刺す攻撃を通してのし上がってゆく人物ばかりという点だ。これはおそらく番組の中で何度も繰り返されているテーマだろう。ビジネスで勝ち上がるためには大バカ野郎でなくてはならない、という前提があるようだ。

ビジネスの関係を構築する際には、イヤなヤツになることや過度に自己中心的であることは、決して良い戦術ではない。一度はそういう形で成功をおさめるかもしれない。しかしながら、これが長く続いた試しはない。

自身の経験から考えても、イヤなヤツの手元には結局のところ多くのものは残らない。イヤなヤツが支払わなくてはならない人間関係における対価を考えれば分かる。「ビジネスで成功したいなら穏やかな人間であれ」という一分アドバイスに同意するわけではない。私は逆に、ビジネスで成功するためには自分の目標には厳しく、また達成した目標は堂々と主張できるように備えるべきと考えている。だが、人をイヤな気分にさせたり、お山の大将として振る舞うことは、真の意味での長期的な関係とは絶対に相容れないし、そんな関係を好んで我慢しようという人間は居ない。

長期の関係は、双方が取引に満足し、価値を創りあげる努力の上に築かれてゆく。そしてこの状況こそ、まさに交渉を通してつくられてゆくものだ。築いた価値をどのように分け合うかという論議もなしに、交渉者が価値を築くことはできない。

かつてアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティはいみじくもこう述べた。「取引で全ての金を独占しようとしてはならない。相手にも多少は儲けさせなくてはならない。『あの男はいつも全部持って行ってしまう』という評判がたったら、あなたはあまり多くの取引をすることはできないだろう」

素晴らしいアドバイスだ。「アプレンティス」の登場者である企業家アラン・シュガーは、この言葉を番組の登場人物に教えてやると良いだろう。

原文: Business. Survival of the Nastiest?


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