公開されました: 11 29 , 2013
投稿者: アラン・スミス

何もせず、静かに観察せよ。

ロンドンとブリンガムの間で政府出資による高速鉄道を建設する法案が議会に提出されようとしている。

法案は75,000ページにわたり、国が建設したいものについて、芝生の葉の一枚まで詳しく記述されている。法案の大部分となる50,000ページは、高速鉄道HS2の最初のフェーズが環境にどのような影響をあたえるのかについて充てられている。

もう少しわかりやすい形で考えてみよう。小説は平均して350ページ、年に平均6冊の小説を読む。つまり、この退屈極まりないレポートを読み通すには、人生5回分の読み込みが必要ということだ。

私の言わんとしていることを間違って受け止めないでほしい。HS2法案は、徹底的に、完全に、審査されるべきだ。多くの人が案ずる所によれば、最後のレールがつながることには、作り上げたものが時代遅れになっている恐れもある。逆に、完成のために必要となる雇用や投資が今後何年にもわたり投資額の何倍もの効果をもたらすという見方もある。

それにしても、プロジェクトの規模は肝を潰すほどに大きい。

プロジェクトにせよ交渉にせよ、スローダウンすると決めると利点になることがある。特に、成果が不確かだったり、少し時間をとることによってより確実な意思決定が出来たり、新たなパワーが手に入る場合には。

物事を先延ばしすることについての、面白く思慮に満ちた本「すべては『先送り』でうまくゆくーー意思決定とタイミングの科学」の中で、フランク・パートノイは、米国のとある大病院の、トリアージ責任者の医師の話に触れている。この医師は、患者の状態が明らかであったり、もしくは以前に何度も観察された状態にあれば、即座に行動に移る。

新たな状態が現れたり、次にどうなるのかが不確かな場合、何かをするよりも、待って観察を続け、起こったことに即座に対応してゆくのだという。

ともかくも早く行動を、という常識に対して、何も行動しないことこそが結局適切だったということはある。時にはそのことを思い出してみよう。

原典:  Don't Just Do Something


共有する

blogAuthor

筆者について:

アラン・スミス
No bio is currently avaliable

Latest Blog:

不利な取引をするならしないほうが良い?

Brexit交渉は、この先2年から3年の間、交渉について格好のネタ元でありつづけるだろう(それよりもずっと長くなると主張している評論家も居る)。このブログを読んでいる海外の方には、前もってお詫びせねばならないかもしれない。多くの教訓を引き出せるだろうし、それに何よりも、以下のような人にとっては教訓のある話になるだろう。...

Latest Tweet:

スコットワーク株式会社
スコットワーク株式会社 103-0023
東京都中央区日本橋3-3-6
ワカ末ビル7F
Japan
+81 3 6202 2839
info.jp@scotwork.com
Follow us
cpd.png
voty2016_sign_gold.png